どうも、のいまんです。
本日は、ビジネス数学③「グラフを使うな」について、私の同僚のストーリーを元に書いていきます。
「グラフを使うな」とは
私のビジネス数学の話では、グラフや表を使って分かりやすくデータをまとめることを進めてきています。
それなのに、「グラフを使うな」とは、どういう意味なのか。全く逆のことを書いているではないか。と指摘しているかと思います。
結論から申します。「グラフを使うな」とは、
相手に伝わらない、誤解を生む、最悪だまそうとするグラフは、使うなという意味です。
なぜ「伝わらないグラフ」を使ってはいけないのか
理由は簡単です。邪魔だからです。情報が余分に入ると、処理がめんどくさいからです。
例えば、ニュースなんかで「え?このグラフいる?」や「Twitter運用系のnoteを書いている人で、このデータって必要?」って思うことありませんか。
つまり、「伝わらないグラフ」は、一気に不信感や怪しさを持たれてしまいます。たとえそれまで、すばらしいグラフや表、データ、考察であってもです。
ある同僚がプレゼンで使った意味のないテクニックの話
ここから、「伝わないグラフ」の恐ろしさを実際にあったストーリーで書いていきます。
私の会社では、毎年一回若手によるプレゼン練習があります。「新入社員に向けたプレゼン」とだけ設定されて、テーマやそれにそったデータ収集等は、自分でやります。
今回は、前回去年のプレゼンで起こった内容です。
私は、とりあえず少々専門的なツッコミが入りました(テーマが専門的なので今回は割愛します)。しかし、それでも私の伝えたい内容はちゃんと届いている、なおかつ私の今までのプレゼンで一番分かりやすかったとプラスの評価が多かった覚えがあります。
さて、順番が周り私の同僚のプレゼンに入りました。印象としては、デザイン凝っておしゃれに仕上げてるなぁ、自分にはこんなことできないなぁ。と思っていました。
さて、評価はどうかというと。めちゃくちゃ構成について、特にグラフについてのツッコミが多かったです。
「このグラフって、このプレゼンでどんな役割をしているの?」
「このグラフだと誤解を生む可能性高いよ?」
「もしかして、このグラフって、かさ増しするために作った?」
とにかくむちゃくちゃツッコミが入っていました。
それぞれのツッコミについて、具体的に何がダメだったのか、書いていきますね。
- 「このグラフって、このプレゼンでどんな役割をしているの?」
詳しいプレゼンの内容はお話することはできませんが、本題のプレゼンの内容からズレたデータを使用していたことです。簡単にいうと、「利用者人数の推移」を伝えたいのに、「利用者の年齢の推移」みたいな感じになってるわけです。つまり、伝えたいことがグラフによって軌道をズラされたわけですね。
- 「このグラフだと誤解を生む可能性高いよ?」
私は、同僚のプレゼンを観てデザインが凝って、かっこいいと思いましたが、そこがツッコまれたわけです。例えば、やたらグラフを3Dで描こうとする人がいませんか。同僚も3Dを使ってした。その結果、3Dではどうしても体積的に大きいもの、視覚的に大きいもののほうが、数値が小さくても、大きいものとして情報処理されてしまうわけです。なんとなく、こういうことでだまされた方も多いのではないでしょうか。中でも一番ひどいのが、私の会社ではやっていませんが、テレビでよく見るグラフの縦軸と横軸の値を誤魔化していることがたまにあります。あれは、ほんとに気をつけてください。
「もしかして、このグラフって、かさ増しするために作った?」
これは、なかなかキツイツッコミでしたね。私なら悶絶してました。これは、上の二つをふまえた内容です。つまり、役割不明のグラフを入れて、誤解を生むようなグラフを入れて、プレゼン内容をかさ増ししたのか、またプレゼンを作成するという業務に対して、わざとちゃんと仕事やってます感を出そうとしているのか。と聞かれていました(ちなみに、怒鳴り声とかではなく、静寂の状態でした)。いよいよ同僚の仕事ぶりも詮索されてしまったわけです。勿論、同僚はちゃんと仕事はしていますよ。
「伝わらないグラフを使うな」
このように、たかがプレゼンの資料でここまで、言われてしまうわけです。これはまだ、会社内のプレゼン練習だったから良かったですが、これを外部のお客さんにはやってはいけません。決して受信者がちゃんと受け取れ!なんて考えてはいけませんよ(昔の私です)。
プレゼンというのは、元々相手に納得してもらうためのものです。つまり、相手のために情報を整理して届ける必要があります。
自分の立場になってみてください。意味不明なグラフ、誤解を生むグラフ、ページ稼ぎのようなグラフや表を観たら、気持ち悪いですよね。いらねぇよ。ってなりますよね。
プレゼンでも、文章でもそうですが、相手に何か伝えたなら、とにかく相手の立場になって考えましょう!
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